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HIV陽性者のゲイが治療や予防についてアレコレ語るブログ

HIV治療に向けた初期検査で結局いくらかかるのか

みなさんこんばんは。
いしざわです。

保健所での検査でHIV陽性が分かった後、その場で今後の治療や更生医療の制度について案内される流れにになるのは誰でも同じかと思います。
いしざわの場合、保健所の説明担当のスタッフに拠点病院での初期検査の費用を聞いたところお茶を濁されました。

この辺はずっとモヤモヤしていましたが、先日2回目の検査も終わって手帳申請・更生医療申請を進められる状況になったので、お茶を濁された理由と、費用感に関して書きたいと思います。

人によって検査内容が違うので、保健所は検査費について断言できない

見出しに結論を書いちゃいましたが、保健所が検査費に関してお茶を濁すのは、人によって初期検査で検査する項目が異なるため、検査でいくらかかるかは断言できないからです。

治療の第一歩として、保健所からの紹介状をもらって拠点病院を受診することになりますが、保健所から情報として提供されるのはHIV抗体検査の結果のみです。
ウイルス量等の状況を含め、主治医は目の前の患者がHIVに感染していること以外、一切分からない状態で検査・治療がスタートします。

初回は必ず診察→検査の流れとなりますが、診察の際にはHIVのおおよその感染時期、エイズ症状の有無、性病や他の病気の既往歴・自覚症状の有無、性器や肛門の状態(梅毒、尖圭コンジローマ等の症状の有無)などを主治医が確認します。
その確認結果を踏まえ、検査項目を主治医が決定し、検査に臨む形になります。

身体障害者手帳に絶対に必要な検査項目(CD4値・ウイルス量など)はHIV感染者であれば誰でも検査しますが、それ以外の項目の検査を同時にどの程度行うかは主治医の判断となりますので、検査を受けてみるまでは検査費がいくらになるかわからない、といったのが実情のようです。

 

いしざわは1回目の検査で血液検査・尿検査・胸部レントゲン、2回目の検査で血液検査・CTスキャンを受けましたが、Twitterでその旨の話題を出したところ「HIVの治療絡みでCTなんて撮ったことない」といった反応が複数人からありました。
やはり、主治医の考え方や既往歴・受診時の体調などにより、検査内容は変動すると見てよい良いでしょう。

実際の費用は検査2回で約4万円+診断書発行費

あくまでいしざわが実際に払った金額の例となるので、鵜呑みにはしないでください。

【1回目検査】

  • 血液検査・尿検査・胸部レントゲン:9,940円
  • 薬剤耐性試験:11,730円

【2回目検査】

純粋な検査費は2回合計で39,670円となり、1回の検査でかかったのはおおよそ2万円の計算となります。

これに加えて、身体障害者手帳の意見書が診断書扱いとなるため、診断書の発行費も必要です。
診断書の発行費も合わせると46,270円、四捨五入してだいたい5万円といったところでしょうか。

基本的に拠点病院は大病院が指定されているため、会計時にクレジットカードが使えるところのほうが多いです。
現金派の人は軍資金は多めに準備したほうが無難でしょう。